一年前の今日、私はこの国にくる準備をしながら、どうしてもいかなくちゃとおもっていたところに行っていた。
どうしても、日本を離れる前にいかないと。
そんな気分で。
ボタンの咲く神社の脇を通り、何時間かけて登ったろう。
道中に小学生の女の子がずっといて行き交う人に何度も何度も「こんにちは」と挨拶して回り、先に登っては「おかあさーん、早くー!!」と呼ぶ姿を見ながら、運動不足だし、不健康な身体でぜいぜいいいながらやっと登りきった。
山頂では座り勝手の良さそうな岩を見つけて20分ほどだろうか、瞑想もさせてもらった。すごく清々しい気分で光が満ちていて。
ご祈祷もあまりお願いすることはないのだけれど、どうしてもしたくてお願いする。
この神社は山自体がご神体なのでご祈祷のするところからも山が見えて、改めて今回無事にお参りできたことを感謝した。
その数週間後から私はこの国に来て、もう一年になる。
思えばあの時から、何かがピンと始まっていた。この国でするべきことも、あの時抱いていた気持ちも目標もなんだか全部するりと自然に変わってしまった。私という外身は同じだけれど中身はいい感じに入れ替わった気がする。
それは大局的にいうと私の願いがかなっているともいえるし、カミサマノイウトオリ、入れ物としていきたいという自分になる第一歩を踏み出せた一年だったともいえる。
大物主さまが私にあの時託したことを、私はちゃんと汲み取って行動できただろうか、大丈夫でしたか?と山にあがってお伺いしたい。
私の願いを聞いてくださって見守ってくださってることに改めて感謝の気持ちをお伝えして、次のお役目を仰せつかりにいきたい。