この年になると、今までの経験や重ねて来た価値観のほとんどで毎日の生活を切り盛りし、自分を励ましたり、自分に自信を持たせて『大丈夫』ってこれからを進んでいくのだと思う。
今まで重ねて来たものをすべて捨て去るという選択は、結局生き直しとも言える作業。今までのことに未練なく次に行くということ。
捨てることに躊躇は無かった気もするけれど、この狭い世界しか知らず経験も無い自分にとってあまりにも何も残っていないきれいさっぱりとした環境は、『今まで何やっていたんだろう』という問いを発さずにはいられないことも確かで。
とはいえ。
いい経験をさせてもらいました。この今の空っぽさも含めて。
何にも残っていないからこそ、本当に新しく生まれ変われるような気分でいるのだとも思える訳です。
10代の頃のようながむしゃらさではなく、良い意味で年を重ねたことをうまく使って新しい人生を生きたいと思う。あの頃よりはもう少しエレガントに欲しいものを身につけたいと思う。
今の現状に残る選択肢が無かった、どうしようもない行き止まりにいた時よりはずっと伸びやかにいるはずなのだから。心身ともにもっと軽やかにプレシャスな人生をスタートしよう。