天国からのメッセージ

2012.01.30 Umareyoubi 2gatu
ちょうど去年の今頃書いたお話しです。自分の関係のところでは明らかにしていなかったので。少し編集して載せます。

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17年前にパソコンで知り合った知人で、相手のことはあまり知ることもなく、ただ日々の思いなどをやり取りしていたお友達でした。お互い仕事を持ち、充実しているけれどなんとなく満たされないようなことを感じていたのかもしれません。そんな彼女と少しずつ意気投合して、やり取りを続けていました。

とはいえ、すごくちゃんと距離を保った、礼儀正しい、文通のようなやり取り。そんな距離感も併せて二人とも楽しんでいました。

一度だけプレゼントのやり取りをしてその時に 彼女の本名と住んでいる場所を知ったのでしたが、それでも相変わらずメールだけでやり取りを続けていました。

数年が経ち、メールのやり取りは自然消滅してしまっていました。私の環境も彼女の環境もその満たされない何かを求めるように動きだした結果、変化をしたからだったと思います。

改めて彼女のことを思い出すことになったのは2年前のことです。

震災の被害地が彼女の住む町だったのです。
名前もうろ覚えでハンドルネームしか覚えておらず、安否を確かめるにも方法がありませんでした。

それでも時折、彼女は無事なんだろうか、と思う日が続いていました。

今年に入ってもはっきりと覚えていませんが、何度か彼女のことを言っていたそうです。

昨日テレビで 震災特集を見ていました。海に沈んでいた携帯電話に奇跡的に電源が入り、ご両親達に思いが伝わったという内容でした。

彼女のハンドルネームは少し変わった彼女の名前から取られていて、その彼女の名前がテレビから流れた時、あぁ、彼女だ、と。

娘さんとご両親の安否を気遣うメッセージ。あのころはまだ子供さんいなかったよなぁと思いながらテレビを食い入るように見ました。

彼女がなくなっていたことは悲しいことですが、偶然にも彼女の最後を知れたこと、ご家族への思いが携帯を通して伝わったことをとても嬉しく思いました。

くしくも私がこの国に旅立つ数日前にこのニュースが流れたことも、なんだか私にもそれを知らせてくれたような気がしてとてもありがたく思い、冥福を改めて祈りました。

 

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