以前、知人に紹介された人がレメディなどの専門家だったのだけれど、体に触れるものはほとんどシルクにしていらっしゃるご様子もブログでよく紹介されていた。
美に対してかなり思い入れのある方でいらして、彼女の驚くべき徹底ぶりで保温、保湿、肌に触れる素材にものすごく気を使ってらっしゃっていたことをよく覚えている。
当時の彼女の足元にも及ばないのだけれど、シルクの凄さぐらいはお話できるぐらいになったかなぁと思う。写真は、とあるブティックの手織りシルク。ショップオーナーの女性に、あるシルク生地を持っていくと”あ、これは機械織りのタイ製ね”とすぐ言い当てられた。彼女のところはシルク製品がすくないのだけれど、それでも御用達のシルクの織物工房があるらしい。私が懇意にしている小さなブティックは皆自分の織物工房を持っている。これは実はすごく贅沢なのではないかしら。
この国だと、値段の分類は厚さ、手織かどうか、染料がヨーロッパかタイかで大体決まってくる。草木染めもあるけれど、日本人のNGOのものが中心。普通のブティックで見ることはない。
だいたいこの国だと生地とサンプルを持ち込みさえすれば5ドルで仕立ててくれる。
シルクの効果はサイトで見るとこんな感じ。
1 人間の肌と同じタンパク質で自然界で最も細い繊維。
2 吸湿性、保湿性、速乾性、保温性高い。これは本当に特筆。速乾性は綿の1,5倍だそうです。
3 18種類のアミノ酸で形成されているそうで、皮膚細胞を活発化させるので美肌効果や皮膚病が軽減することもあるそうです。
4 放湿性は高いけれど、保水量が高いので静電気が起きにくく、乾燥や肌荒れも起きにくいとのこと。静電気が起きにくいということはほこりなどを集めにくいのだそう。
5 紫外線を吸収してくれるので、お肌への浸透を少なくするそうです。シルクは吸収して蓄えた紫外線を徐々に発散して皮膚の消毒、減菌をして皮膚を丈夫にしてくれるそうです。そういえば、シルクのシャツを着てもらうようになって、身体の湿疹が消えた人がいました。
引用元:http://plaza.rakuten.co.jp/cloverB/013019/
手洗いでゴシゴシと洗ってあっという間に乾くのも、暑い国にいる時には本当に便利。さらりとして艶やかで、手織りのシルクで気持ち織りが厚い(3プライぐらいかな)なら透けないし、本当にいい。
昔は女性のストッキングとか皆シルクだったようで、きっとセクシーな肌触りで素敵だったのだろうなと思う。日本ではシルクが高級品扱いすぎて、大層なものになっているけれど、最低限の手を入れれば、長く心地よく、体にもよいものがいろいろあるのだなぁと思う。
バンコクの有名なお店のシルクの生地もワクワクしたけれど、ここのローカルで手に取るシルクの存在感がなんだか愛おしくて好き。
男の人がシルクを身につけるの。実はかなり良いのではないかと思う。シルクの下着を身につけるだけでも、先に述べたような効能があるし、お洗濯も簡単だし。タイだとお土産物屋さん的なところでも売っている。笑
以前、フェイスブックのビジネスグループに参加していたら、そこのメンバーの男性ほとんどがユニクロの下着で、あれは便利だと絶賛していた(早く乾くとか安いとか)。人と同じというのは安心感かもしれないけれど、自分の体に良いものだとか大切にものを扱うということとか、全てビジネススタイルや生き方にも投影されてくるのではないかしら、と思うのだけれど。(それにセクシーじゃないね、笑)
シルクを身につけだすと、体が正直になってくるというのが初めの印象。皮膚が自己主張始めるという感じ。これは好き、心地よい。これは嫌。その声を聞かずにその他の理由で身にまとっていたものに、明確にYes,Noを出されるというのが真相。そこから始まる変化の物語は新しい自分を知る楽しみといってもいいと思います。
まだまだ、シルクについて語りたい気分ですが、今回はこれくらいで。