鼻歌とにやにや

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新しい生活がはじまってそろそろひと月。
とはいえ、これも中継地点だから「家」があってほっと落ち着くというような環境とはいえないけれど、新しいページを開けたなという感覚が随所に感じられる。

ひとつは鼻歌を歌うようになった。
昔の私はお掃除していてもよくふんふかと機嫌良く歌だか何だかわからないものを口ずさみながらやっていたものだけれど、めっきりそういうことがなかった。あるときふと自分が鼻歌を歌いながら作業をしているのに気がついて、はっと驚いた。
一体何年ぶりのことだろう、と。

鼻歌が出るって言うのは魂が心から安らいでいるという感じがする。フリーランスでやり出した頃から歌がうたえなくなっていたけれど、もしかしたら歌もうたえるようになるのかもしれない。声は私にとって仕事道具であった一方で、どんどんと使えなくなっていった。「話す声が大きくてよく通る」といわれてた10代なんて今の自分ですら信じられないぐらい。

二つ目はくすくすとよく笑うようになった。昔から笑い上戸だし、営業スマイルも得意だけれど一人でにやにやするタイプではなかった。それがどうだろう。夜中にコーヒーを入れながら思い出し笑いをして一人でにやにやくすくす笑っている。一人でシナモンレーズンベーグルをかじりながら、実は私もこれがお気に入り、と幸せににやけていたりする。

相手がいったことを真に受けて笑い話に出来なかったのも少しは出来るようになった気もする。パートナーと些細なことで大笑いしている時、本当に幸せだなぁと感じる。

まるで人ごとのように「はっと」気がついている自分がいる。些細に見えるこの変化は何から来ているのだろうと考える。
ひとえにずっといつの間にかしまい込んでいた「精神的なゆとり」みたいなものが染み出して来たように思う。

私はどちらかというと生真面目で、ちゃんとしておきたい、といつでも誰に対してでも思っていた部分が強いけれど、そのねじのトルクが適正以上に締め上げられていたのが適正になりつつある。(緩めすぎてもいけないけれど)

思った以上にそれが快適で楽しいことなのだと私の魂が味わいながら、私の身体が自分で呼吸をして、「そうそう、私って確かこういう感じ」って今まさに思い出しつつある。

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